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ICC Kyotoでは、「サステナビリティの実現」、「お客様満足度の向上」、「安心安全な施設」の3つを重要課題として、積極的な取組を行っています。
1997年12月に地球温暖化防止京都会議(COP3)がここICC Kyotoで開催され、「京都議定書」が採択されて以来、「Kyoto」は環境へ配慮した取り組みを示唆するキーワードとなり、京都市では、「DO YOU KYOTO? 環境にいいことしていますか?」という取組が実施されています。2017年は「京都議定書」誕生から20周年を迎え、活動の輪は益々広がっています。
また、「京都地球環境の殿堂」という「京都議定書」誕生の地である京都では、世界で地球環境の保全に多大な貢献をした方の功績を永く後世にわたって称える賞も創設されています。
MICE業界においても、「サステナビリティ」は近年益々重要なテーマとなっており、2016年6月、京都はアジアの都市として初めてグローバル・デスティネーション・サステナビリティ・インデックスに参画しました。
多くの環境保全をテーマとした会議が開催された会場として、サステナビリティの実現に向けて、未来のために環境に配慮した取り組みを推進しています。
第1駐車場とニューホールに太陽光発電設備を設置し、館内の電力として活用しています。
2018年に新設されました「New Hall」は、屋上にガラスルーフを利用した環境技術が採用され、ラウンジの床やホール出入口の天井に木材を積極的に利用するなど、環境負荷低減への取組や 環境保全性に優れた建物になっています。
ICC Kyotoでも、持続可能な社会やゼロエミッションの時代に対応するべく、京都議定書の発祥地である京都から発信された「環境マネジメントシステム」の規格である「KES」(Kyoto Environmental Management System Standard)のSTEP1の認証を受けています。
館内の日本庭園の環境整備は当然のことながら、京都の歴史的風土景観を守るため、地元行政と連携し、積極的に宝ヶ池周辺の自然環境整備の促進を働き掛けています。また、風致地区に指定されている周辺環境との調和を図り、落ち着いた会議専用ゾーンを形成しています。
松の葉透かしの様子
協力:植彌加藤造園株式会社 撮影:相模友士郎様
*撮影用にヘルメットを着用しておりません
*写真の二次利用はご遠慮ください。
経済、環境、社会などの面でバランスよく社会的責任を果たすことで、サステナビリティは強化されるといわれており、今後の課題として、以下の取組について検討しています。
「設備と機能、サービスが一体になった国際会議場」を追求するため、利用者視点での業務の見直しを行っています。
催事開催後にアンケートを実施し、施設面からサービス面に至るまでお客様の声をお伺いし、運営方針やサービス提供の在り方に反映させています。また、日本でICC Kyoto が唯一加盟しているAIPC(International Association for Convention Center)が実施するアンケート“World’s Best Convention Center Award” にエントリーし、世界スタンダートを目標に、課題を明確化し、改善に取り組んでいます。
国内外のMICE見本市に出展し、主催者の声をはじめ、PCO(Professional Congress Organizer)・DMO(Destination Marketing Organization)・DMC(Destination Management Company)やトラベルエージェントなど、バイヤーの生の声を聞き、京都やICC Kyoto に求められている課題を明確化し、改善に取り組んでいます。
AIME 2017 – メルボルンで海外のMICE見本市に初めて出展
IBTM World 2022 – コロナ禍後に、バルセロナで3年ぶりの出展
国内外の主要な国際会議場をはじめ、MICE関連施設を視察し、理想のビジネスモデルやサービス提供、施設管理の在り方を研究しています。
MICEのプロフェッショナルを目指し、国内外の総会・研修・セミナー等へ参加し、危機管理能力をはじめ、施設管理能力、企画提案能力、接客対応能力や、MICE業界の最新情報の収集・ネットワーキングなど、日々研鑽を積んでいます。特に、国際機関や海外の主催者・国際本部・コアPCO等との直接協議及び調整ができる人材の育成に努めています。
文化体験
当館の茶室「宝松庵」で行う初釜などを通して、日本文化の造詣を深める活動を行っています。
環境研修
当館から廃棄される食品をリサイクルする施設を視察するなど、
職員一人ひとりがサステナビリティの理解を深める活動を行っています。
交流会
2022年6月に関西のMICE施設(当館含む7団体、26名が参加)の若手職員を招き、
交流会を開催しました。施設をご案内し、活発な意見交換を行いました。
ICC Kyoto では、建築基準法における新耐震基準の1.25倍(当館は、官庁施設の耐震安全性の分類Ⅱ類に該当)の耐震性能を確保するため、全館大規模耐震改修工事を行い、平成26年3月を以て、その工事をすべて完了いたしました。この改修により、国の最新基準を満たす耐震構造を備えた、より安全な施設になりました。今後も、日本を代表する国際会議場として、安心して利用し続けられるよう、建物の長寿命化に配慮した修繕・整備計画を行って参ります。
ICC Kyotoは、本線、予備線を異なる変電所から供給を受ける『本線・予備電源受電方式』の2回線受電方式が採用されています。
そのため、万が一、本線側にトラブルが発生しても、自動的に予備線側に切り替わります。さらに両系統停電時には、非常用自家発電設備に自動的に切り替わります。また、会議などで利用する音響機器については、UPS(無停電電源装置)から給電されています。
ICC Kyotoは、国際会議で使用されることを第一に考え設計されています。全ての設備が会議の実情に即した機能を備え、セキュリティー面や危機管理面でも、高い信頼性を実現しています。その上で、お客様のご要望に合わせた特別なセキュリティー体制の構築をご提案しています。