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国際分析心理学会第20回大会(IAAP 2016 Kyoto)

国際分析心理学会(International Association for Analytical Psychology、以下IAAP)は、スイスの精神医学者・心理学者カール・グスタフ・ユングが創始した分析心理学を専門とするユング派分析家の国際資格をもつ者たちの団体で、3年ごとに大会が開催されます。今回はアジアで初めての開催で、同学会の副会長でもある京都大学の河合俊雄教授がプログラム委員長を務め、8月28日から9月2日の6日間にわたり世界4 7カ国、750名以上の参加者をえて、約200の研究発表がなされました。
今大会のテーマは、「過渡期におけるアニマ・ムンディ:文化的、臨床的、専門的挑戦」。アニマ・ムンディは”世界の魂”と訳され、世界中の生きとし生けるもの全てのつながりを表現する言葉です。大会では、さまざまな領域から多角的なアプローチでアニマ・ムンディについて検討が行われ、午前中の全体講演や、午後に同時間帯で並列して開催された研究発表分科会・ポスターセッションなど、さまざまなプログラムが行われました。
また、期間中は日本の芸術や伝統文化を紹介するイベントも多数開催。プログラム委員長の河合教授がインタビュアーとなり、日本の世界的指揮者・佐渡裕氏にお話をうかがう「佐渡裕さんにきく河合隼雄の思い出 with スーパーキッズ・オーケストラ ミニコンサート」などが行われ、日本の文化発信地としての京都を大いにアピールする場ともなりました。
日程  :
2016/08/28~2016/09/02