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第51回日本癌治療学会学術集会

10月24日から26日の3日間、第51回日本癌治療学会学術集会(会長:旭川医科大学 高後裕教授)が開催されました。今回の会議は、「Bench to Home」をメインテーマに「がん治療にかかわる基礎研究・臨床研究の最新成果を広く家庭でのがん患者のケアにまでいきわたらせる」ことを念頭に企画され、基礎研究の成果をいかに地域・家庭でのがん患者ケアまで広めていくのか、そのために必要なものは何かが議論されました。3日間で8,716名の参加がありました。
初日の基調講演04では、University of Chicago Medicine のMitchell C. Posner 氏による食道がんの集学的治療の現況について概説が行われ、外科的管理における現在の開胸手術と非開胸手術の比較や、腫瘍の切除範囲などの課題から今後のレジデントやフェロー教育や訓練への改善が提示されました。
2日目のシンポジウムで03は、骨転移への緩和治療とリハビリテーションの融合を目指すチーム医療の重要性が説かれました。様々な有効性と課題の議論の末、緩和治療は認知度の向上のため、根拠や実績などを構築して手技の普及に努めること、リハビリテーションにおいては、患者と家族、主治医や整形外科医などの医療スタッフらが連携して治療方針やリハビリ目標、リスク管理を共有していくことなどを目標に挙げました。
展示スペース用の特設テントが設けられ、たくさんの出展やポスター掲示があり、参加者は熱心にブースやポスターをチェックしていました。

日程  :
2013/10/24~2013/10/26